つがやす薬局ブログ

各店舗からの情報発信をしています

症例検討会

みなさん初めまして。

帯広市内の整形外科の門前にある「つがやす薬局 東2条店」薬局長のYと申します。

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今日の夕方は少し時間があったので、薬剤師による症例検討会を行いました。

 

この勉強会は月に2回ほど、各薬剤師が普段投薬していて指導に行き詰ってしまった症例や普段の業務全般で改善すべき点などを持ち寄ることにより、薬剤師同士で活発な議論を行い、ベストまたはベターな選択に導き、次回以降の指導・薬歴管理につなぐことで、1人でも多くの患者さんをハッピーにしていくことを目的に行っているものです。

 

また、他の薬剤師の意見を聞くことで問題が解決でき、違った意見に触れることで新たな選択肢が増え、つがやす薬局の薬剤師が1人でも多く、使命感を持って患者さんの薬物治療に貢献できるようサポートするシステムです。

 

本日の議題は最近入社したY先生が、ある患者さんの過去の指導のデータを作って、薬剤師全員分プリントアウトし持ってきてくれました。

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症例は整形外科で「鎮痛剤」と「神経障害性疼痛剤」が処方されていて、他科の精神科でも多くの安定剤や睡眠剤を併用している40代の女性です。

最近は夜中に起きてしまうほど、腰や肩の痛みがあり、トイレが近く多尿傾向であると訴えています。

 

投薬した薬剤師は、トイレが近いのは最近処方された神経障害性疼痛剤の副作用(高血糖)の可能性やDMを合併している可能性も考えました。

 

また、ある薬剤師は、精神科の併用薬による副作用(糖尿病性ケトアシドーシス)の可能性やDMを合併していることも考慮し、糖尿の検査を勧めることも考えました。

患者さんには何を主訴としているのか、何を改善すれば患者さんが1番重く抱いている問題を解決できるのか、同じ医療従事者でも違った角度からの見方ができる薬剤師ならではの視点・軸足で問題点を捉え、それをDrにフィードバックできれば、医療従事者が連携して多くの患者さんの苦痛を取り除くことができるものと考えています。

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薬剤師のみなさん!

処方箋や薬だけに偏った思考回路だけではなく、患者さんの生活スタイルを把握し、食事・排泄・睡眠・運動・認知機能等の「患者さんの暮らし」が先にくる思考回路に変えてみてはいかがでしょうか?

問題となっている原因を考え、それに対して薬剤師としての見解・評価をもっと外にアピールしてみるのはいかがでしょうか。

そのためには我々薬剤師はもっともっと日々研鑽を重ねなければなりません。

多くの患者さんをハッピーにしたいと日々考えつつも、まだまだ勉強不足で多くの困難にぶち当たっている薬剤師からでした。